33 アメリカンライフ スキー1
スキーについて書こうとすると、いつ終わるかわからない気がして「スキー1」としてしまった。何しろスキーを始めたのは5才ぐらいだったから、もう半世紀以上スキーをしている計算になる。自分の人生に占める大きなファクターがいくつかあるが「スキー」はその一つだ。ちなみに他のファクターは「ロシア語」「東京水産大」「万博」。
スキーは大学時代スキー部だったし、女子栄養短大・文教短大といった初心者が多いスキー部のコーチもやっていた。アルバイトは白馬乗鞍でスキーインストラクターで稼いでいたし、今でも古くからの友人はスキー絡みが多い。卒業後も、北海道への転勤など、スキーヤーとしても恵まれた人生だった。
さてシアトルに赴任して嬉しかった事は、シアトルと言う街に魅力があり、仕事も面白そうだった以外にスキーの環境も最高だった事だ。The Summit at Snoqualmieはシアトルから一時間で行ける近郊にありながら結構広くてそれなりに楽しめる、雪質や規模ではMt. Baker Ski Area、 Crystal Mountain Resort、Stevens Pass Resort等、スキーヤーには垂涎のスキーエリアがいくつもある。(個人的にはStevens Pass が好きだった)また少し足を延ばしてカナダに入れば世界的に有名なウイスラー・ブラックコムスキーリゾートもある。
秋に赴任して、まずスキーシーズンになったから、一番手軽に行けるThe Summit at Snoqualmieに行った。スキー場全体の地理、リフトシステムやレストランの場所、初めてで何もわからないので、まずはスキースクールに入ってみた。スキースクールにはいればスキーリフトのシステムやコースロケーションや状態、その他諸々の情報をインストラクターや他の生徒と一緒に滑りながら教えてもらえると思った。上級者クラスに申し込んだら生徒は私一人でマンツーマンの個人レッスンになった。
「そんだけ滑れたら何もスクールのレッスンを受ける必要ないのでは?」とインストラクターに訊かれ、スクールに入った理由を話した。彼は私の欲するところを理解してくれて中上級コースを中心にスキー場を端から端まで滑って案内してくれた。二人だったから駐車場やレストランの情報や他のスキー場の情報などスキーヤーならではのいろいろな情報が聞きけてとても参考になった。
最後に「そんなに滑れるんだったらウチのスクールで働かない?土日だけでもいいから」との光栄なお誘いも受けた。「いやB-1,B-2VISAなので決められた職務以外は働けない」とお断りするも「じゃあボランテイアは?お金以外のベネフィット、例えばスキーやユニフォームの提供、ロッカーや無料駐車場の使用とかはどう?」とまた聞かれ、ちょっと心が動いた。スキー場のロッカーにいつもスキーやウエアを置いておけるのは便利だし、スキー場関係者の駐車場は一番スキー場に近い場所でそこを無料で使用できるのは給料並みのベネフィットにも感じられた。
でも一番魅力的だったのは「スキースクールのインストラクターになれば、プロスキーヤーによる研修が受けられる、スキーインストラクターの講師経験が1シーズン以上あればProfessional Ski Instructor Americaの公認インストラクターの受験資格が生まれる、その受験申請や合格の為の指導もスクールでする」という事だった。日本ではスキースクールで働いていたが、時間やお金の問題で、SAJの指導員の資格は取れなかった。だからPSIAのインストラクターの資格はとても魅力的に聞こえた。
大学スキー部時代。基本的には基礎スキーでしたが競技もでてみました。遅かったけど
白馬乗鞍スキー学校のユニフォームで滑走。懐かしいキリ―パンツ。
シアトルROKKA Ski Schoolのメンバー。スキーしていると写真撮らないので、あまり当時の写真が無い
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