今回は仕事以外の話。9月に米国駐在したが、家族で住める体制を準備する為に、しばらくは単身赴任だった。前任者は独身でシアトルの高級住宅街Queen Annのマンションに住んでいたので、とりあえず彼の住居を単身赴任の間は引き継いで住んだ。家族の為には子供の学校区や親子で住める住環境等、いろいろ考える必要があり、最終的にはシアトルから車で20分程度離れたRedmond市の閑静な住宅街のアパートを借りた。Redmondはマイクロソフトの最初の本社があった場所で、ビルゲイツもご近所に住んでいた。学校区に関しては結構細かいデータが入手できて統一テストの偏差値・人種・設備等調べる事ができたが、やはり黒人が多い学区=偏差値が低い、白人が多い学区=偏差値が高いという傾向があり、我々が住む事にした学区はアジア人が多くて、数学等中心にそこそこ偏差値が高い学区だった。一番偏差値が高いのはマーサーアイランド周辺の豪邸ばかりの地区で、ほぼ生徒は白人、おそらく全員がお金持ちの子弟であろう事が予想され、ここには住めないと思った。ビルゲイツもマーサーアイランドでは無いが、その近くの湖に面した大豪邸に住んでいた。
当社のオフィスはシアトルの中心街にあり、ユナイテッドエアラインビルと呼ばれ、全体はオフィスビルではあったが、一階と地下には西海岸では有名な名門ジャズクラブ、ドミトリアス・ジャズアレーがあった。ライヴは食事とセットになったメニューがあったが、家で一人で食事するのもつまらないので、ライヴが始まる時間までオフィスで仕事をして、そのままライヴを聴きながら食事をしていた。ピアニストはチックコリア、マリアンマックパートランド、ジョンルイス、ボーカルはクレオレーン、ギターのジョーパス、サックスのケニーG(彼はうちの近所に住んでいた)、パーカッションのテイトプエンテ等名だたるプレイヤーが出演していた。私が一番好きなピアニスト、マッコイタイナ―も時々出演していて、その時はピアノのすぐ後ろを予約して、彼の奏法をじっくり観察していた。まあだからと言って彼のように弾けるようになるわけではないが…
彼の演奏はピアノテクニックも凄いが音の感性も独特で、同じ曲でも彼が弾くと、まったく別の曲のように思えるほどだったし、聞いたことのない和音が散りばめられている感じだった。
ある取引先の人に自分がマッコイタイナーのファンである話したところ、「マッコイは友達だから、彼のライヴの時に一緒に飲もうか」と言ってくれた。写真はその時のもので、「そんなに凄いピアノはどうやったら弾けるんですか?」とべたな質問をしたら「自分は寿司が好き、魚が好きだ。(DHAやEPAなどの)魚の油は体にいい。多くのJAZZプレイヤーは不摂生で身体を壊して、演奏できなくなるが、俺は健康に気を付けているし、魚の油で頭が冴えている」といった予想外の回答だった。でもそれ以来毎日DHAとEPAの栄養補助食品は欠かしていない。
偉大なジャズピアニスト、マッコイタイナ―とジャズアレーで
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