ノルウェーの養殖サーモンについてはノルウェー自身も始めたばかりで、なんとか海外市場を広める為にノルウェー側も売り込みに積極的で私もそれに応えて、築地の取引先に一生懸命売り込んだ。でも反応は冷たく、「色がオレンジで美味しそうでない」「脂が強すぎる」「日本人がサケのイメージを持つ紅鮭のような味ではない」等あれこれネガティブな問題点を挙げられたが、やはり大きな理由は「日本はサケを生で食べない=刺身・寿司だねの需要が無い」という事であった。確かに天然サケには寄生虫がいて生で食べるのはルイベ等一旦冷凍してから食べる以外は危険とされていたし、そもそも業界人はサケを生で食べる発想が無かった。結局、私の現役世代では日の目を見なかった。その後ノルウェーサーモンの市場が爆発的に広がったのは、やはり「回転ずしブーム」とそれを支える子供達のおかげだった。「回転ずし」はそもそも寿司業界では異端児であんなものが流行るとは当初思われておらず、一方回転ずし業界は安くて美味しいネタなら何でも載せて売っていく方針で、魚に限らず焼肉、ハンバーグ、イベリコ焼豚も寿司ネタにしていった。また回転ずしブームを支える子供世代は、「元来サケは生で食べない」「寿司ネタは旬の魚」といった既存の概念は無く、白紙の状態から美味しいもの、自分の好きな物をオーダーしていった。その結果、脂が乗って美味しいノルウェーサーモンは子供達から圧倒的な支持を得ていった訳である。今でも回転ずしでサーモンを食べると当時の記憶が蘇り、当時ダメ出しした業界人の面々に今会ってみたいとと思う。
オランダ駐在期間は短かったが、楽しかったし刺激的だった。まだ日本人が経済的にそれほど簡単に海外旅行に行ける時代では無く、特にヨーロッパは航空運賃もホテル代も高く、それなりのお金持ちしか訪れる事はできなかった。私が最初にヨーロッパ出張に行ったときは、まだソ連領空内に飛行機が飛べず、アンカレッジ経由でアラスカで一泊して飛んで行った。結構取引先も偉い方々も視察等を理由に出張し、一方でヨーロッパ観光も期待してたので、どの都市に行っても顧客アテンド対応ができるように一人でもいろいろ観光地は観て回った。
私の好きな街、ノルウェーのベルゲン。ここからゲイランガーフィヨルドへの観光クルーズ船がでる。
デンマークのお城。確かハムレットの舞台となった城だったような…シェイクスピアの石像があった。
仕事柄、魚屋があれば必ずチェック、どんな魚が売ってるか、値段はいくらか、どんな加工がされているか、興味津々。知らない魚は買って試食していた。
確かデンマーク。北欧も街は似ているのでどこだか思い出せない。覚えているのは、このカラフルな防水コートはノルウェーのお気にいりのブランドのもので当時の写真ではいつもこれを着ていた。ヘリ―ハンセンの廉価版ブランドでブランド名は忘れた。
週末は乗馬ツアー。これはアイスランドレイキャビックでの乗馬ツアー。お弁当を持って1日で山々を回るツアーで、馬をで道なき草原を歩くのは楽しかったし、ツアーのメンバーとも仲良くなれた。テントと食料を担いで行く1週間のツアーもありましたが、さすがにこれには参加できず。リタイヤしたら参加してみるかな。
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